2012年8月19日日曜日

身体認知と ロルフィング®

「人間は、自分の身体を感じとり、自分の身体の

状態を把握し、まわりの環境に合わせて動いる」

というのが、身体認知に照らした捉え方だと

おおざっぱに理解しています。

厳密には、お叱りを受けるかもしれませんが、

ここは、そういった場ではないので、とりあえず

話を進めていきます。




リハビリテーションの場面では、よく脳卒中後遺症の

方の身体認知について語られ、臨床の場面で応用

されています。 更には、脳性麻痺やスポーツの

リハビリテーションの分野でも用いられているようです。



ロルファーの対象となるのは、健常な方が多いのですが、

病気でないからと言って、自分の身体を適切に感じ取り

動かしているかというと、そうでもないようです。



ロルフィング®の中では、「ライン」、「スペース」といった

言葉を用いるのですが、これらの言葉は、既に身体認知の

概念を内包しているもののようです。


したがって、ロルファーはクライアントの身体認知の特性を

感じ取り、より良い状態へ移行することをセッションの中で

サポートしていることになります。



タッチ以外にも、ムーブメントを通してクライアントの身体認知を

促したりもします。



クライアントさんにとっては、自分の身体なのに、いつもと同じように

動いているのに、いつもと違うような感覚で動けたり、新しい発見が

あったりして、なかなか愉しい体験のようです。



クライアントさんの資質もありますが、ロルファーの感受性(リンクする

力)にもよりますし、何よりお互いの関係性が大事だったりします。




例えば。。。。。

痛みや疲れを取りたくて試しに始めたセッションが、何回か繰り返す

なかで、痛みや疲れを招きにくい状態を身体が覚えて、いつの間にか

痛みや疲れをため込まない身体になっている。

そういう過程を経るように、セッションの内容を工夫したりします。

ロルファーの経験や知識、そして創造性が発揮される場面であり、

楽しくもあり、時に頭の中が「?」になる部分でもあります。



膜組織へのアプローチというテクニックだけではなくて、身体認知を

通して、身体に変化をもたらす教育的な面を持つことが、

ロルフィングの効果として、セッション後も変化が続いたり、効果が

長続きするといわれることに関係するのであろうと考えます。















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