2013年10月6日日曜日

母になることによって起こる身体の変化

産前・産後のエクササイズの必要なことは、

一般的に言われるようになっています。



妊娠中の方や、産後2年目くらいまでの方と

セッションして感じることは、

「その時期の女性の身体は、とても変化しやすい」

ということ。


ワークへの反応が、とても早いし、速いのです。

まるで、ワークを受けなれた人のような反応の良さ、

言い換えれば、敏感さがあります。



おそらく、ホルモンの影響が多いのだろうと考えていました。

エストロゲンやプロゲステロンというホルモンの分泌量が増える

ことはよく知られています。

また、リラキシンというホルモンは、「関節を緩める」作用を

持つそうですから、身体のバランスにも影響しそうです。



妊娠中は、約1年の間に、体重や体型が変化するので、

身体のバランスに影響しそうなことは、想像が易いです。

これに、リラキシンの影響があるのだろうと考えていましたが、

リラキシンの分泌は、「妊娠3ヶ月~産後2,3日」と「月経前」なので、

産後への影響は少ないことになります。

エストロゲンやプロゲステロンも分泌量が減り、気分の不安定さ

などの一因になるだろうと言われています。





すると疑問になってくるのが、

「産後2年目くらいの方のワークへの反応の良さ・敏感さ」です。

「子育てに追われているから」なのかなと考えましたが、

一般的に、「疲れている方の身体は、反応が鈍い」ものです。

きっと、身体が変化するにもエネルギーが必要なのでしょう。

疲れが蓄積していると、いわゆる“ガス欠”状態で、変化する

ためのエネルギーも生み出しづりらいのかも知れません。

では、なぜ、「反応が良い」のか?

おそらく、日々の子育ての中で、お子さんを抱き上げたりする

ような動きが、「ほどよい全身運動になっている」のだろうと

考えました。




ただ、反対に、その時期は、ご本人が、意識するしないに関わらず、

「変化に翻弄される時期」でもあります。

腰や肩、あるいは全身が重く感じるようになったり、お腹の張りが

きつかったり、眠れなくなったりといったことを体感することになります。

より具体的にいうと、腰から腿(腰部から股関節)にかけての左右差が

生じていたり、背骨の動きづらさや捻じれなどが生じていたりと

いったことに、セッションの中で気づきます。



母になり、小さなお子さんと関わるのは、時にストレスともなりますが、

良い刺激と運動の機会を与えてくれる営みでもある。



。。。。。といったことが、

「妊娠中や産後2年くらいまでの方の、ワークへの反応の良さ」

の背景にありそうだと考えがまとまってきました。











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